2011年1月アーカイブ

211.jpg「侵略者? それは、いったい何者だ!」とシリウス。

「お面よ。奴らには、感情はない。欲望のままに森を食いつくし、無くなると次も森へと場所を移すだけ

まさにイナゴのような奴らよ。

おまけに奴らは、行く森行く森で仲間を増やしどんどん大きくなっている。

このまま大きくなれば、我が住む珍獣の森はおろか、人間の住む自然の森も崩壊してしまう恐れがあるのだ。」と

ミルザムの亡霊は、言います。

「それで、小僧の体を借りてここまで来た。と、言う訳か・・・」と、シリウス。

「で、俺に頼みとはなんだ。」と、シリウスが尋ねました。

「率直に言う。我が息子、アダーラを返して欲しい。

奴に珍獣の森を統治して欲しいのだ。そして、災いの芽をつんでほしいのだ。」と、ミルザムの亡霊は言いました。

「シリウスよ! そうぼやくな。

おまえとてとっくに分かっているではないか。

これ、この通北のはずれの大地にいるではないか。」と、ミルザムの亡霊が言ったのでした。

「現れるなり説教か。死んでもなおお前は、道徳をとくつもりか。」と、シリウスが言います。

と、ミルザムの亡霊とシリウスが話す間に割って入って来たのは

ミルザムの息子、アダーラでした。

「お二人ともお止めください。皆が見ております。

せっかくこうやって再会したのでは、ありませんか。見苦しいやり取りは、恥ずかしく思えます。」と

アダーラがいさめました。

そして、再びミルザムの亡霊がアレックの体を借りながら話し始めました。

「我が、こんな姿のままここまで来たのは訳がある。

我ら珍獣が住む森が自然に消滅するには、未練はないが忘却の彼方からやって来た珍客の侵略よって滅ぶのは

納得出来ぬ話しよ。」と、話しはじめたのでした。

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「今更償いめいた事をしたとしても死んだモノは、返ってくるものでもあるまい。

人間は、いつもそうだ!失ってから気付く。

それでは、何のかいけつにもならん。

そうではないか。小僧!」と、シリウスが言うと

「アレックは、返す言葉を失ってしまいました。」

しかし、その時でした。

あたりに一面に冷たい空気が充満し、皆の背中に冷たい感覚が走った瞬間

ミルザムの亡霊がアレックからボワッと湧き出て

アレックは、アッと言う間に気を失ってしまったのでした。

 

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偉大な長(3)

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「ごめんなさい。

悪い人もいるけど、いい人だっていっぱいいるよ。」と、アレック。

「それは、だれだ!」と、シリウス。

「ボクのお父さん。ボクのお父さんは、森を守るレンジャーなんだ。

森の生きものの為、働いてる。山に入った人が悪い事をしない様に見張ってるんだ。

それから、森で迷た人やケガをして動けなくなった人たちなんかも助け出す仕事もしてる。

だから、人間の中にもいい人はいる」と、アレックは言いました。

偉大な長(2)

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「ボクは、みんなといれるあの森を守りたいだけなんだ!

だから、ここまで来ました。」と、アレックが言うとシリウスは

「小僧!お前の住む森は、なぜそうなった。」と、シリウスが聞きます。

「お面がでたから・・・」と、アレック。

「お面とは、何だ!」と、シリウス。

「お面は、鹿の化け物さ。奴らが森を食べるんだ。」と、答えるアレック。

「では、アレック!鹿の化け物は、なぜ生まれた。そしてなぜ、退治できない。」と、シリウスが問うと

「それって、ずるいよ。シリウスさんは、分かって聞いてるでしょ。」と、アレックが答えると

シリウスは、「お前たち、人間は後先考えずにいつも行動する。そして、後から後悔を繰り返すのだ。

この地球上の動物たちのだれよりも賢い生きものなのに、同じ失敗を何度も繰り返す。

バカな生きものだ。」と、シリウスは一喝したのでした。

偉大な長

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みんなが戸惑うなかアレックは、しゃんと答えました。

「ハイ!アルタイルに言われボクたちは、ここまでやってきました。」

「あなたの偉大なお力をお貸しください。」と、言ったのでした。

するとシリウスがこう言いました。

「お力をお貸し下さいか・・・」

「小僧、お前は、何者だ。ケモノにしては、においが違う。

お前、人間の子どもだな。アルタイルの言いつけ通、我に謝罪するつもりか。」と、シリウスが言いました。

約束の地(2)

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太陽を背にたたずむ1匹のオオカミ。

その姿は、偉大で神々しい姿をしています。そのオオカミが、彼らに向かって

こう言ったのです。

「お前たちが、アルタイルの使者か!」

それは、まぎれもないシリウスの言葉でした。

約束の地

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「やっと来たんだ!」

「ボクたちは、約束の地までたどり着いたんだ!」と、アレック。

「そうだね!着いたんだよ。アッレク」と、くまうし。

「あそこに偉そうに立っているのが、シリウスってやろーか?」と、ジャンゴジャンゴが

アダーラに尋ねます。

「そうだ!!彼が、この大地の偉大な長だ。」と、アダーラが答えます。

「お前たちは、アルタイルの言いつけ通りシリウスとの約束を果たすため、ここまで来たのだろう。

あとは、シリウスに人間のお前が誠心誠意、謝罪の言葉を述べれば、約束は果たされる。

さすれば、この俺がこの森の代表として

お前たちの森まで出向こう。

そして、お面とやらを退治しようではないか。

私も父の住んでいた森に役に立つことができる。何よりの恩返しだ・・・」と、

アダーラが言いました。

シリウス

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雪が降り始めてから何日がたったでしょうか、

寒く険しい嵐の中、旅が続いていました。

体は、冷え睡魔も襲ってくる大変な行進が限界にきていた頃

東の空がうっすら明るくなっていました。

「もうすぐ、嵐が晴れる。皆頑張れ!」と、アダーラが励ます中、

皆も、気力を振り絞り懸命に前へと前進していました。

そして、東の空がしらみはじめ

ようやく明るくなった光りの中に、ひときわ大きい影がコチラをの見ながら立っていました。

そう、それはこの森に住む偉大なる王、シリウスだったのです。


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