2010年11月アーカイブ

ミルザム

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アレックが念じると腕にしていたミルザムの牙が光り、

アレックの身体を借り

「魔は、滅ぼさなくてはならない」「災いは、森から排除しなければならい」と、呪文の様に繰り返しとなえながら

ミルザムのゴーストが出現しました。

そして、彼は「我は、ミルザム。森の王者、エゾオオカミのミルザムなり。」と、名乗ったのです。

「チャッ、チャビス。コイツの中から変のがでてきたぞ!」と、驚いたのはヘラジカのムー。

「ムー、落ち着け! こんなのまやかしだ。絶対、種があるんだ。まどわされるな。」と、ビビりながら

強がりを言うチャビスでしたが、

今までみた事も無い光景に足がすくんで一歩も動けませんでした。

 

目的

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ヘラジカのムーにこの森に来た目的を尋ねられたくまうしたち一行は、

ムーとコヨーテのチルビーに説明をしましたが2匹は、納得がいかないようでした。

なぜなら、そんな奇妙な話しは聞いた事が無かったからです。

それは、くまうしたちがこの森に来た時に彼らに聞かれると困るので

言い訳にする話しをでっち上げたすぎないと2匹は、思っていたのです。

ですから、何度説明しても分かってもらえません。

するとアレックが言いました。

ミルザムに話しをしてもらおう。そうすれば、2匹も納得するだろうとアレックは、

持っていたミルザムに牙に祈りを捧げたのでした。


よそ者が来たって?

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遠くの方から血相変えてやって来る1頭のヘラジカの姿が見えます。

彼は、何かを叫びながらやって来ます。

「チルビー! よそ者は、どこだ!!」

「俺たちの森を荒らす奴らは、どこにいる!」

 

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と、やって来たのはくまうしやアレックの見た事も無いそれはそれは、大きい鹿の仲間でした。

「でっ、でっか〜いなーっ!」と、アレック。

「なんだ! 侵入者って、お前たちか・・・・。なんか、チンケな奴らなだな。」

「チルビー、こんな奴らが相手何なのか・・・。コイツら全然怖くないけど、コイツらが森を壊すのかぁ?」と、

勇んでやって来たヘラジカのムーは、いささか拍子抜けの様子です。

「油断すな! こんな奴らだって、人間みたいに気を許すとあっと言う間にこの森を制服されてしまうぞ。」

「俺のじーちゃんが、言ってた。こんな平和そうな奴らが一番危険なんだ」と、

コヨーテのチルビーは、臨戦態勢をとってくまうしたちをにらんでいます。

「そっ、そうか。お前たち、この森のになんの目的でやって来た。」と、ヘラジカのムーが尋ねました。

ちょっと待ちな!

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ビックヘッドと、ブルのやり取りを遠くの方で見ていた奴がいました。

「ケッ! 話しになんねーぜ。」と、言いながら彼らの元へ向かって来ました。

 

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そして、こう言ったのでした。

「チョッと待ちな! 待ちなって。」

「ブルよ! だまされんじゃねーぞ。コイツらよそもんだ。信用ならねーッ」と、言って近づいて来たのは

草原のオオカミとも称されるコヨーテのチルビーでした。

「チルビーか、お前さんは疑り深くていけないねー。もっと仲間を信用したらどうかね」と、ビックヘッドが言うと

「何、言ってやがる。じいさんは、黙ってな。」

「コイツらは、よそもんだ。コイツらも人間同様に俺たちの土地を奪わないって保証は無いんだ。」

「ブル! テメーだらしねーぞ。こんな奴らも追い出せねーのかよ」と、チルビーが巻くし立てるとブルは、

ビックヘッドの影に隠れ、「ビックヘッドのじいさんが、案内してるし・・・。それに、シリウスに会いに来たって

言うから信用してもいいかなと思って・・・」と、恐る恐る答えるジャコウウシのブル。

「シリウス? あのふぬけに何が出来る。俺たちの土地を守れなかった奴だ。」

「彼が大陸の長だと、笑わせるな。奴が長などおこがましいにもほどがある。」と、チルビーは怒っていました。


 

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くまうしの話しを聞いたジャコウウシのブルは、

「そっ、そうかい。それは大変だ。」と、答えるのが精一杯であとは言葉がでませんでした。

「はい! では、この森を通ってもいいですか。」と、くまうしが尋ねると

ジャコウウシのブルは、

「そう言う事であれば、しかたない」と、通る事を認めてくれたのでした。

「さぁ! みんなもジャコウウシのビルさんにお礼を言って!」と、くまうしがみんなに言います。

真っ先に駆け寄りジャコウウシのブルにお礼言ったのは、アレックでした。

「ブルさん、ありがとう。助かります。ボクたちあなたの親切は、忘れません。」

「道、通るだけでことわらなきゃならないのが納得いかないが、まぁ、あんたに感謝するぜ!」と、

言ったにはジャンゴジャンゴ。

「ジャンゴジャンゴ、その言い方は失礼だよ」と、ベアが諭しますが、ジャンゴにとっては

あれで精一杯の感謝のべたつもりなのです。

彼の発言は、時として誤解を生じる事がしばしばありますが、今回は無事に済みそうです。

「さぁ! 行くぞ。ブル、お前もつき合え。」と、ビックヘッド。

ジャコウウシのブルを加えた一行は、再び森の奥へと歩きはじめたのです。


それぞれの思い。

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気が立っている若いジャコウシは、今にも襲いかかろうとするかの様に殺気だっていました。

ビックヘッドは、彼に向かってこう言いました。

「ブルよ、そう目くじらを立てて怒るな!

何も彼は、我らの生活を脅かしに来たのではない。この森に住むあるものに会いに来たのだ。

私たちに危害を与えに来たのではないから安心しなさい。」と、静かに諭しました。

ですが、若いジャコウウシは、ビックヘッドにそう言われても納得がいかない様子でした。

そこへ話しかけたのは、くまうしでした。

「こんにちは、ボクはくまうしって言います。ボクたちは、東の果ての小さな国から来ました。

どうかこの森を通る事を認めてください。ボクたちは、この森に住む偉大な長シリウスにお願いに来たんです。

ボクたちの森は、今、消滅も危機にさらされています。」と、話したのです。

バイソンの長老ビックヘッドの案内で、一行は森を迷わず進む事ができす。

「長老! 賭けに負けたって、どんな賭けをしたんだい。

それで、だれと賭けたんだい。まさか、大陸の長シリウスとでも賭けたってか?」と、ジャンゴジャンゴが尋ねると

「ほう、よく分かったな。そこのちっこいの」と、長老が答えました。

「ひどいなぁ〜っ! ボクたちが来れないって思ったんですね。シリウスさんは。」と、アレック。

「そうではない。来れないと思ったのは、我よ。

お前たちの様なものが、海を渡って来るなどあり得ないと思ったからよ。」

「だが、お前たちは来た。だから、私がこうやってお前たちを案内してる分けだ。」と、長老が笑って言いました。

「ビックヘッド!! あんたは、何をしてるんだ。」と、一行の後から大声で怒鳴る奴がいましいた。

振り向くとそこには、1頭の若いジャコウウシがこちらをにらんでいました。

「そいつらは、よそ者だ!  なぜ、あんたが森の奥に案内する。」

「よそ者は、この森を出て行け! ここは、俺たちの森だ。お前たちよそ者が、入っていい場所じゃないんだ。」

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何か来た。

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くまうしたちが、けんけんがくがくしているところへ何かが近づいていました。

森のしげみが、ガサガサと音をたて揺れ、「何か来た!!」と、ジャンゴジャンゴの声に振り向くと

そこには、年老いた1頭のバイソンが立っていました。

彼は、くまうしたちを見るなり「こっちだ!」と、言い放ちました。

くまうしたちが、この大陸に来て初めて見る生き物です。

そして彼は、続けてこう言いました。

「本当に着たとはな。どうやら、賭けは、私の負けのようだ。」

「お前たちがミルザムの使者か?」と、その年老いたバイソンは尋ねました。

「ハイ! ボクたちがアルタイルの言いつけでここまで、やって来ました。失礼ですが、あなたは誰ですか?」と、

アレックが答え、尋ねます。

すると彼は、「これは失礼な事をした。私は、この大陸に住むバイソンの長老だ。

名をビックヘッドと言う。どうぞお見知りおきを」と、一礼をし、

続けて「これから先は、私が君たちを案内する。ついて来るがいい」と、バイソンの長老ビックヘッドは言いました。

でっかい森。

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「くまうし、この森はどれくらい大きいのかな」と、アレック。

「アレック、それはボクも分からないよ。初めてくる森だしね」と、くまうし。

「では、私が空からこの森をのぞいてみましょう」と、コウノトリのポストマンが大空めがけて

飛び立ちました。

彼らは、川に沿って遡って進んでいますが、川の幅も広くこの土地の大きさなど検討もつきません。

何から何までとにかくでかいかも知れないと、言う感覚だけは皆もっていました。

そして、ポストマンが見た景色は、彼らを不安にさせるには十分なものでした。

「ポストマン、どうだった。湖は、見えた?」と、アレックが聞くとポストマンは信じれない話しをしたのです。

この森には、大小にかかわず無数の湖があり目的の場所がどこだか検討がつかないと、言うものでした。

「じゃ、行けっこないじゃないか」と、アレック。

「でも、この森の精霊たちはこの森の奥の湖のほとりにいるって言ったじゃない。

だから、奥へすすめばいいんじゃないかな」と、くまうし。

「ポストマンの見た話しじゃ、湖は、沢山あるって言うじゃないか。ほんとに行けんのか」と、ジャンゴジャンゴ。

こうして皆が、不安がっている場所に森の奥から近づいてくるものがおりました。

いっちゃた。

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「いっちゃたね」と、くまうし。

「いっちまったなぁ」と、ジャンゴジャンゴ。

森の精霊たちが去って、彼らだけが残りました。

「沢山、しゃべってたね。」と、ホープ。

「そうだね。でも、ボクたちが来た事は伝わったみたい」と、アレック。

「これからどうすんだ。」と、ジャンゴジャンゴ。

「行くしかないよ。その為に来たんだし。」と、アレックが答えると

皆は、うなずき「行こう! シリウスの元へ。」

そして彼らは、再び森の奥へと歩みはじめました。

 

195.jpgくまうしたちに近づいてくる沢山の影は、森の精霊たちでした。

精霊たちは、おのおのつぶやきながら近づいてきます。

「ミザエルの使者がきた。海を越えシリウスに会いにきた」

「来たぞ!」「来たぞ、本当に来た。」

「仲間をつれてやって来た。」などと、しゃべりながら近づいてきます。

そして、くまうしの前に2体の精霊が近寄ってきました。

「やぁ! 精霊さんたち、こんにちは。」と、くまうしがあいさつすると。

彼らを覗き込む様に見渡すと、どこかへ消えてしまいました。

ジャンゴジャンゴも寄って来きてきましたが精霊たちは、もう見えません。

後は、声だけが・・・

「シリウスの住む森は、この森のずっと奥、湖のほとり」と、精霊たち。

そして、彼らのつぶやく声だけが響きます。

「彼らが、やってきた。」

「大空から大地を見下ろす目が来た。」

「知恵で導く天才が来た。」

「オリハルコンの剣を持つ勇者がやって来た。」

「勇気で道を切り開く勇敢な戦士がやって来た。」

「自慢の怪力で敵をなぎ倒す灰色の怪人がやって来た。」

「素早い動きで敵を撹乱する斥候が来るぞ。」

「この地へ導く森人がやって来た。」

「この地に助けを求める七匹がやって来た。シリウスに助けを求めにやって来た。」と、

その声は、森中に響き渡りました。

いざ!すすめ。

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くまうしたちは、誰かに見られている気配を感じながらも川に沿って歩みを初めていました。

なにせここは、偉大な長、シリウスがおさめる大地。

そして、くまうしたちは異国の国から来たよそ者です。

ないかしら冷たい視線を身体に感じ、歩みを進める足もどことなく重たく

前途多難の様相を呈していました。

「ねーっ! くまうし、ボクたちずーっと見張られているみたい」と、アレック。

「そーだね。みんな、ボクたちがめずらしいんだ。見た事無い連中だからね」と、くまうしがそう言うと

「この森の連中の視線を背中にビンビン感じて、怖くてしかたない」と、

小心者のジャンゴジャンゴは、言い震えています。

そしてそんな彼らに近づいてくる小さなものか影がたくさん集ってきました。

「くまうし、何かくるよ。ど、どうししたらいいんだい」と、アレックが慌てた声で言うと

くまうしは、「こ、こんなときは、踊るのさ!みんなで踊るんだ!!」と、言いみんなで踊りはじめたのです。

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さてさて

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さてさてどちらへ進んで良いものか。

とりあえずこの川の上流を目指し進むことに一行は決めたようです。

そのうちこの土地の精霊たちが様子見に顔をだすはずですから、

くまうしたちは、この土地に私たちが入りますと言う証しとしてみんなの毛を

この川の河口付近に残してきました。

その様子は、精霊たちも見ているはずですから、この大地の偉大な長、シリウスにも

やがて耳に入るはずです。

そしてここは、くまうしたちには初めて入る別の森。

この森は、彼らをあたたかく迎え入れてくれるでしょうか。

上陸

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船を降り、大陸に上陸した彼らがたどりついた場所は、

アラスカ列島が連なる北側にある大きな湾に注ぐ、これまた大きな川のふもとでした。

「ここが大陸へと続く川の河口なんだ。なんてでかいんだ!

ボクたちの住んでいた場所とは、大違いだ。」と、アレックが言いました。

アレックたちは、このアラスカの大地をおさめる偉大な長、シリウスと名のるオオカミの長老を

探さなくてはなりません。

果たして、くまうしやアレックたちは偉大な長、シリウスを見つける事が出来るのでしょうか。

なにせ、この大陸はデカ過ぎます。

そして、ここには遭った事もない生きものと出会う事がいくつもあるはず、

まずは、この大地の精霊に挨拶をしてこの大陸を歩く許可をとらなくてはなりません。

さてさて精霊たちは、この珍客をあたたかく迎えてくれるでしょか。

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北アメリカ大陸

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「来たね。アメリカ・・・」と、くまうし。

「ほんと、着いたたんだね。」と、アレック。

「大きい島ですね。島のはしが見えないですよ。」と、ホープ。

それぞれひとしおの思いが頭の中を駆け巡っているようでした。

珍獣の森をはなれ、海を渡りここまで来るのに季節は、秋も終わりの頃で冬の入口に来ていました。

一刻も早くこの大陸の長のところまで行かなければなりません。

長の名前は、シリウス。

アラスカのシリウスを探さなくては、なりません。

珍獣の森が冬になれは、お面鹿は、森を食べはじめます。

そうなるともう手遅れなのです。

春になり、雪が解けた頃には森は死んでいるのです。

旅は、もう終盤にさしかかりました。珍獣の森の運命は、もう彼らの手の中にあります。

急いでシリウスを探すのです。

島が見える!

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ジャンゴジャンゴが、みんなのところに戻ってやっと一安心。

海も穏やかで過しやすい日が続いていましたが、命をつなぐ真水が底をつきかけいました。

本来なら今頃とっくにアメリカ大陸に上陸しているはずでしたが、

ジャンゴジャンゴの救出を余儀なくされたため、予定よりだいぶ遅れてしまったのです。

「喉が渇いたぜ、もう水はないのかよ」と、ジャンゴジャンゴが言います。

「飲める水は、あとわずかだよ。大事に使わないとすぐに底をついてしまうから

少し喉が渇いたくらいは、我慢しないと・・・

せめて雨でも降ってくれれば、助かるんだけど、こう毎日天気だとさすがにまいるよ」と、くまうし。

「やっぱり、オイラの責任か・・・」と、ジャンゴジャンゴ。

だいぶ責任を感じているようで、かなり落ち込んでいるようです。

そこへ上空を飛んでいたコウノトリにポストマンが、船へと降りて来ました。

「この方向を真っすぐ進むと島が見える。半日も進めば、見えるだろう」と、言ったのでした。

そして、ポストマンの言葉のとおり目の前に島が見えてきたのです。

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再会!

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そこには、懐かしい顔の連中がいました。

「なんで、お前らがいるんだ?オイラ、助かったのか」と、ジャンゴジャンゴ。

「そうだよ!みんな心配してたんだ。コウノトリのポストマンが来なければ探せなかったさぁ」と、

目に涙をいっぱいためたくまうしがそこにいました。

「これは、夢か。オイラ、キツネにばかされているのか・・・」と、ジャンゴジャンゴは信じられません。

「キツネの私ならここにいますが、あんたをどうやってばかすんですか。

全く面倒なイタチ野郎です。あなたは・・・」と、北キツネのジョーも泣いています。

「もう勝手に消えたりしたらだめだかね」と、アレック。

「オイラ、オイラ助かっただよな。こうしてみんなに会えるなって・・・

こんなにうれしいとは思わなかったぜ!」と、

こうしてクロテンのジャンゴジャンゴは、無事にみんなと再会する事ができたのです。

広い海原で、偶然が重なり助かる事が出来たジャンゴジャンゴ。

そして、この出来事でまた1羽こころ強い仲間ふえ旅に一層の団結力が増した彼らは一路

アメリカ大陸へと進路を戻すのでした。

一方、そのころジャンゴジャンゴと言えば

せっかく仲が良くなったトリは、助けを呼びに飛び立ってしまって

また、ひとりぼっち。

「オイラ、また、ひとりぼっちかよ」と、ぼそりとつぶやき

ただ黙って水平線を眺めていました。

「オイラ、このままだれにもみとられず日干しになって死んでいくのかな・・・

トリの奴、オイラの仲間を見つけられたんだろうか。

でも彼奴、島か船を探すって言ったけど本当は、そのまま行っちまったじゃないのか、

そしたらやっぱりオイラ、ここで日干しなる運命なんだ」と、ひとりでブツブツ言っていると

水平線の向こうの方から聞いた事がある声がしました。

「あ〜っ、とうとう幻聴が聞こえる・・・。オイラ、もうだめだ

あ〜神様、オイラの人生たいした事なっかたけれどこれも天命です。どうかオイラを

安らかにお向かいください」と、言いながら横たわっていると

耳に聞こえた幻聴は、だんだん大きくなってきます。

「神様、幻聴がうるさいです。もうすぐおそばに行くのですから、静かにしてください。」と、ジャンゴジャンゴが

つぶやくと返事が返ってきました。

「だれに向かって話してんだい」と、懐かしい声が頭に響きました。



いたぞ!

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ジャンゴジャンゴが、いなくなってからそんなにたってはいませんが

彼奴は、もう掛け替えのない仲間になっていました。

もうすぐ又、奴に会えるのです。

みんなが水平線の方を見つめています。

そしてかすかに見えた姿は、あの懐かしいまぎれもない彼奴の姿でした・・・

 

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「ジャンゴジャンゴは、見えた?」と、アレックが尋ねます。

「まだ見えない。」と、くまうしが答えます。

「生きてるんですよね。」と、ホープ。

「生きてて、本当に良かったです。」と、北キツネジョーが言います。

そして、ベアーは、「ウォー!!」と、叫び。みんなは、涙をこぼしジャンゴジャンゴが、

生きている事を本当に喜びました。

そこへ、はるか上空を飛んでいたコウノトリのポストマンが降りて来て

「もうすぐ彼の姿が見えるはずです。」と、言いました。

するとみんなは、声を上げオイオイと泣いて言いました。「良かった。本当に良かった。」と。

コウノトリのポストマンは、彼らの仲間を思う姿に感動して、こう決心しました。

「この広い海原で、ジャンゴジャンゴに出会い、そして皆さんに出会う事が出来た事は、

私にとっても特別な意味があるかも知れない。

このまま私もあなた方と旅を共にしたいと思うが、皆さん異存はあるまいか。」と、ポストマンが皆に尋ねました。

皆は、こう答えました。「異議なし!」

こうしてこの旅にもう1羽、仲間がくわわる事になりました。

くまうしたちは、ポストマンの案内に従いジャンゴジャンゴのところへ向かいます。

「少し風が出て来た。急ぎましょう。

私が急ぎ、彼の元へあなた方を見つけた事をお知らせしましょう。」と、ポストマンが

言うと上へと急上昇、大空へと飛び立って行きました。

くまうしたちは、ポストマンを見送るとポストマンのあとを追い

再び、ジャンゴジャンゴのところへ向かいます。

「ジャンゴジャンゴ!! 待ってろよ。今、助けに行くからね。」と、くまうし。

そして、みんながそう思っていました。


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