2010年9月アーカイブ

友だち

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「それは、動物のカッコしているからですよ。」と、ホープ。

「でも、彼らはボクが人間だって事は知ってるよ」と、アレック。

「それでもボクと彼らの間には、ちゃんと絆がある。友だちだからね」と、アレックが言うとみんながうなずきました。

「おどろうよ!こんなときは、おどるんだ!」

「アホーになるのさぁ!何もかも忘れて踊れば、人間も動物も関係ないのさぁ」

「さぁ!ホープも踊ろうよ」と、言ってアレックは、みんなと踊ってみせました。

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174.jpgホープは、アレックが悪い人間ではないって事は頭では分かっていますが

心が人間を許さないのです。

だからつい「人間は、最後にはみんな裏切るんだ!」という言葉が出てしまいます。

アレックは、聞きました。

「君の友だちは、君を裏切ることはしたの・・・」

「ママが死んでから人間には、会ってない」と、答えたのでした。

アレックとホープがそんな会話をしているところに旅の仲間が集ってきました。

「君がホープっていう子だね。この半島の若き王だ。」と、くまうしが声をかけて来ました。

そして、くまうしの頭にいつも乗っているノームが

「ほーっ、生意気そうなガキじゃの〜」と、久々にしゃべりました。

次に来たのは、ヒグマのベアー。

「アレック! 準備が出来たそうだよ。」

「早いとこ出発しようぜ!」と、やって来たのはクロテンのジャンゴジャンゴと北キツネのジョーです。

旅のみんなが2匹の前に全員集合です。

「ほらね! ボクは、人間だけどこんなに仲間いるよ。」と、アレックが言いました。

アレックがホープと仲良くするには、どうしたら良いのでしょう。

ホープの心は、人間によって閉ざされました。

大切なママの命を奪ったのが人間です。そして、アレックもまた人間です。

アレックは、ホープに聞く事にしました。

「ホープは、人間が嫌い?」

するとホープは、「当たり前じゃないですか。ボクの大切なママの命を奪ったんだ!」と、

当然のように答えました。

するとアレックが今度は、「君の友だちだった人間の子は、嫌い?」と、こう聞くと

「何、言ってるんですか。それと、これとは話しが違うじゃないですか」と、ホープ。

「ボクは、違うとは思わない。君の仲間の中にも、気の合う奴もいれば、

嫌いな奴だっている。そうじゃない?話しは、らんぼうだけど・・・

この例えと同じとは言わないけれど、人間にだって悪い奴だって、いい奴だっていると思うんだ。」

「少なくとも、君と話しをしているこのボクは、悪い奴じゃない」と、アレックが言いました。

ホープの心は、かたくなに閉ざされたいます。

アレックは、この旅を通してホープの心を癒す事は出来るのでしょうか。

なによりこれから先、みんなと仲良く出来るのか心配です。

これからは、限られた狭い場所でみんなと何日も生活をしなくてはならないし、

みんなで危険な旅を乗り越えなくてはなりません。

その中で、ホープは耐えられるのでしょうか・・・

ホープの過去

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173.jpgアレックは、この森の長に話しを聞く事にしました。

この森の長は、もちろんカムッチャカの王です。彼が話すには、ホープの母はあの子を守ろうとして

人間に殺されたそうです。

それまでは、彼にも人間の友だちがいて明るい性格だったそうです。

それが、人間の誤解ではじまった悲劇は彼の母親を奪う結果になったそうです。

カムッチャカの王は、それ以上詳しい話しは、してはくれませんでしたが

ホープの心には、人間に対する大きなしこりがあるようで

これが無くならない限りかたくなに閉じた心は、開かないようでした。

信頼

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アレックは、困ってしまいました。

ホープに「人間は、人間じゃないですか。ボクらのまねをしたって臭いは、消えないんだ」と、

言われても・・・・アレックは、れっきとした森人です。

人間と森の住人たちの掛け橋なのです。そして、今回のアレック目的は、

珍獣の森の住人の住処を、森はじまって以来の強敵から、

森を守る為、森の勇者を連れてくることなのです。

この旅は、その為の旅なのです。

旅で出会う仲間と、力を合わせ目的を成し遂げることに意味があるのです。

これに異議をとなえる仲間がいては、目標を達成する事は、できません。

アレックは、どうしたら良いのでしょうか。

生意気な奴!

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172.jpgアレックが、躍っている様子を冷ややかな目で見ていたホープが言いました。

「ボク、あなたのことを何て呼べばいいんです」と、ホープ。

「あっ、ゴメン。」「なのってなかったね。ボクは、アレック。アレックだ。・・・」

するとホープは、いきなりこう切り出したのです。

「あなたって、人間ですか?」「あなたからは、人間の臭いがぷんぷんします」と、ホープ。

「あぁ、そうだよ。ボクは、人間さぁ!」「森のみんなが怖がるから、こんな姿に変身してるんだ。」

「やっぱり、この姿は変かな・・・」と、アレック。

「人間が、森の仲間の姿をするなんて変ですよ。人間は、人間じゃないですか。ボクらのまねをしたって

臭いは、消えないんだ」と、ホープが怒っていました。

君の名前は?

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カムチャッカの王が旅の準備のため森に消えたあと

ミルザムのゴーストが去りアレックの身体は、やっと解放されました。

しばらく脱力感に襲われていましたが、正気の戻るとそこに1匹のオオカミの子どもが座っておりました。

ミルザムのゴーストに身体を貸したとはいえ、カムッチャカの王とミルザムの会話は

聞こえていましたからアレックは、話しの流れは理解していました。

アレックは、カムッチャカの王に託された彼と親睦を深めるため

早速、こう声をかけたのでした。

「やぁ!君、名前はあるの・・・。何て、呼べばいいのかなぁ〜」と、アレックが聞くと

彼は「ボクの名前は、ホープ!ホープって言います」と、答えました。

するとアレックは「へぇ〜っ、そうなんだ・・・

どうだい、お近づきの印にボクと一緒に踊らないかい」と、アレック。

「どうしてですか」と、ホープ。

「そりゃぁ〜、仲良くなるためだよ。ボクらの森では、仲良くなるとこうやって

みんなで踊るんだ」と、アレックは踊ってみせました。

「どうだい、君も踊らないかい。踊ろうよ。」

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新しい仲間。

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それまで、服従の姿勢とっていたカムチャッカの王は、ミルザムのゴーストの話しが終わるとこう答えました。

「大陸の王者、ミルザム。あなたの要求は、分かりました。我らにおまかせください。

しいては少しの間、お時間をいただければ、すぐに用意いたします。

それとこれは、我の願いではありますがお聞き入れください。」とカムッチャカの王が言いました。

「その願いとは、何だろうか」と、ミルザムが問うと

「彼らの旅の中に、我が一族のこのものを共として同行させていただきたい。

さらに、我らの森とあなたの森とをつなぐ通路を開いていただきたいのです。」と、懇願したのでした。

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するとミルザムは、こう答えました。

「よかろう! 共を同行させよう。それと通路だが、ここに置いて行くことは出来ない。

アラスカに着いてから、我が森につなぐ途中に扉を開こう。それにより、この森には2つの森に扉が開くが

これでよいか。それでよければ、扉を開こう」とミルザムが言いました。

カムッチャカの王は、一言「御意に」と、答え旅の準備のため森へ帰って行きました。

「これは、あいすまん。カムッチャカの王よ、恩にきる。

我は、ゴーストゆえよりしろがなければ、そなたと対話することが出来ない。

ゆえに、この少年のからだを借りているのだ。

あなたに対しての彼らの失礼をどうかゆるしてほしい。

そして、これから先の旅につてカムチャッカの王よ、頼みがあるのだ。」と、

ミルザムが語るとカムッチャカの王は、「御意に」と、だけ答え。

再びミルザムがのゴーストが話しを続けました

「カムッチャカの王よ、深く感謝する。

実は、アラスカへ向けこのものたちが旅を続けるためには、

あともう少しの食料と水が必要なのだ。

これは、見返りのない勝手なお願いだがどうか聞き入れて欲しい」と、

ミルザムが頭を下げたのです。


169.jpg我は、ミルザム。かつて大陸の王者なりし者なり・・・

我が森の平和を脅かす魔は、滅ぼさなくてはならない。災いは、森から排除しなければならい・・・」と、

繰り返しながらカムチャッカのオオカミの前に歩みよりました。

「あなたは、大陸の王者ミルザム。数々の失礼をおゆるしください。

この様なものの中にいらっしゃるとは、思いもよらなかったものですから・・・

この地に住むオオカミとしてあなたに服従いたします。何なりとお申し付けください。

全霊をもってお応えします。」

アレックたちが浜辺着くと、そのオオカミはこう言いました。

「ミルザムの使者は、どこにおられる」と、尋ねたのです。

アレックが「ボクです」と、答えると

「まさか、お前がミルザムの使者なのか・・・。お前が使者ならば、あかしを持っているはず

そのあかしを見せよ!」と、そのオオカミは吠えたのです。

すると、アレックの身体から白いオーラが現れ、

大陸の王者、ミルザムがアレックのからだを借り出現したのです。

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カムッチャカ

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166.jpgアレックとくまうしは、ビーに見送られながらカムチャッカを目指し船を進めるのでした。

何日かたった早朝、水平線の彼方に島が見えて来ました。

そうです。みんなを乗せた船は、無事カムチャッカ半島の先端へたどりついたのです。

そして、その浜辺には1匹のオオカミがみんなの到着を待っていました。

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おまじない

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165.jpg「ビー、ボクたちまだ船酔い治んないみたい・・・」と、アレック。

「ボク、もうダメー」と、とうとうくまうしまでもがのびてしまいました。

「くまうし、しっかりしてよ。ボクひとりじゃ心ぼそいじゃないか。起きてよ、くまうし」と、アレックが

だだをこねますが、くまうしは完全にグロッキーです。

他のみんなもすでにダウンしていて、かろうじて元気なのはアレックだけです。

「薬草が、効くには少し時間がかかるみたいね。あとは、お祈りしかないわな!」と、ビーが手を合わせると

お祈りがはじましました。みんなの船酔いを直すおまじないです。

「れ〜おな!いよなふ、いよなふ、れ〜おな」と、おまじないの言葉です。

すると、さっきまでゲーゲーやっていたみんなが元気なったではありませんか。

「すごよ、すごいよビー。みんなの船酔いが治っちゃた」と、アレック。

「船酔いなんて、案外気持ちの持ち方しだいで治るかもね」と、ビーはそ言うとみんなを見送り

森へと帰って行きました。


天使の歌声

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遠くから近づく歌声は、耳に心地よく心癒される響きでした。

「なんか、変な歌声が聞こえて来たぜ!とうとう俺たち船酔いで死んじまうのかなぁ」と、

ジャンゴジャンゴが、つぶやくと「きっと、神様がお迎えをよこしたですよ」と、北キツネのジョー。

「ビーだ! ビーが来てくれたんだ」と、アレックとくまうしが声をそろえていいました。

164.jpg「よく来てくれました。ボクたちうれしいよ・・・」

「見てよ、大変なんだ。みんな船酔いで生きた心地がしないよ」と、2匹が交互にうったえました。

「仕方ない子たちね。この葉っぱを噛んでみて」と、ビーが渡したのはミントの葉でした。

「こんなんで治るの〜」と、くまうし。

163.jpg「黙って噛んで!しばらくすると楽になるから」と、彼女はいいました。

「この海を渡ってしまえば、大陸に着くから、今は海流に乗っていればじきにカムッチャカ半島が見えるはず。

そこで、体力が回復するまでやすんだら、アラスカ半島までは、風の力とみんなの力を合わせて乗り切るの」と、

ビーが言います。

「森は、大変なの・・・」と、アレックが聞くと

「アルタイルと、ミルザムのゴーストがガンバっているけど、奴らの勢いは止められない。

だから、あなたたちが森の希望なの」と、彼女がみんなを励ましました。


船酔い2

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とうとう最後まで元気なアレックまでもが、船酔いにかかってしまいました。

すでに船酔いにかかっているみんなは、起き上がるこすら出来ません。

でも、船は着実に目的地へ近づいているのです。

みんな!しっかりして。

「空がグルグル回って頭がクラクラだ。何方が海で、空か分かんなくなってきた。

ボクも吐きそうだ」と、アレック。

とうとうアレックも完全にのびてしまいました。

これで、だれひとりこの船に健康なものは、いなくなったのです。

それでも船は、ただよいながら進んでいました。

船の中では、絶望の空気が流れていました。が、しかし、遠くの方からかすかに懐かしい歌声が聞こえてきました。

その声は、船の方へどんどん近づいてきていました。

船酔い

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船は、波にゆられてプカプカと漂うようにゆっくりと進んでいます。

少し、風が無くなったようです。

空が、青くどこまでも抜けるような青空です。水平線と空の青が溶けどこまでも青の世界が続いています。

「ゆらゆらと揺れて、なんて気持ちがいいんだ」と、アレック。

「そうかい、オイラは気持ちよすぎてなんだかクラクラしてきたぜ!」と、ジャンゴジャンゴ。

「みなさん、気持ちいいなんてご冗談でしょ!

わたしは、さっきから揺られてなんだか気持ち悪いですよ。」と、北キツネのジョー。

彼は、どうやら船酔いにかかったみたいです。

「えっ! クラクラは、気持ちいいじゃないのか???、じゃ、これは気持ち悪いのか。

何だかオイラ吐きそう・・・」と、ジャンゴジャンゴ。

「ハハハッ! だらしないなぁ〜、みんな。でも、ボクもクラクラしてきたよ」と、くまうし。

おやおやあなたも船酔い???

じゃ〜、ベアーは・・・。彼は、すでに目を回し、のびていました。

どうやら、アレックをのぞいてみんな船酔いにかかったみたい・・・

船に慣れるまでしばらくは、この船酔いとのおつきあいは、続きそうです。

最高の船出

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162.jpgみんなを乗せた船は、快調に進み出しました。

親潮にのってカムッチャカを経由して一路アラスカへ向かうのです。

千島海流に乗った船は、順調に進んで行きます。

空では、カモメの群れが彼らの到来を次々に伝達しあちこちの海へと飛んで行きました。

さぁ! 出発だ。

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「さぁ!出発だ。みんな! いくよ。」と、アレックがかけ声をかけると

一気に砂浜を滑り降海へと船出したのです。

次にアレックは、ブックロウを開くと船に必要なセールとオールを出し、みんなが乗るこの浮き輪に取り付けました。

これで、浮き輪は船となり広大な海原をゆっくりと進み出したのです。

「でも、なんで泉の水が出るんだよ。ここは、泉でも珍獣の森でもないんだぜ!」と、ジャンゴジャンゴ。

「魔法だよ。魔法のちからさぁ、ブックロウがいるお陰で、なんでもできるんだ。」と、アレック。

「なら、カンタンに行ける方法は、ねーのかよ」と、ジャンゴジャンゴ。

「あったら、とっくに使ってるよ。この旅は、アレックの試練なんだ。だから簡単には、着かないのさ」と、

くまうしが言いました。

「試練、試練ねーっ。じゃぁ、オイラたちは、その試練って奴につき合わされてるのかよ。」と、

ジャンゴジャンゴ。チョッと不満そうです。

するとくまうしが、少し意地悪そうに

「ジャンゴジャンゴ、君は文句は言えないよ。ボクたちに泣いてすがったじゃないか。」

「俺も連れて行ってくれー!!って。」

「確かに・・・・」ジャンゴは、黙ってしまいました。

その会話を見かねた、アレックが

「もう、その話しはヤメ。そろそろ準備もOKだ! いいかいみんな!そろそろいくよ。」

「言った。」

「じゃ、チューブの中身が無くなったら、海の上を歩くんだ」と、アレック。

「どうして中身がなくなるんです。」と、ジョーが聞くと

アレックは、「この中の水は、みんなの飲み水なんだ。」と、答えました。

「じゃ、飲んでしまたら、しぼんで沈まないんですか?」と、北キツネのジョーが不安そうに言いました。

「大丈夫!! チューブの水は、泉の不思議な水なんだ。

だから、ボクたちが沈んだり、溺れたりなんかしないのさ」と、アレック。

「だったら、チューブが空になったら空気を入れればいいんじゃない」と、くまうし。

「そっ、そうだね。空気、くーきねーっ。そうすれば、歩かなくともすむよね。

アハハハ! そうだ、そうだね」と、アレックでした。

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